親知らず
河内長野市にある、うえむら歯科クリック、アシスタントの岸本です。
ゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしたか? 5月になりポカポカ陽気。
学校や幼稚園ではそろそろ歯科検診の時期ではないでしょうか。 子供の頃はなくて、大人になったら生えてくる…そう、親知らず!! 今日は「親知らず」についてお話します。
・そもそも「親知らず」とは…? 歯並びの一番奥に生えている歯で、第三大臼歯といいます。 親の手を離れ、物事の分別がつくようになった頃に生えてくる事から「親知らず」「智歯(ちし)」とも呼ばれます。 一般に18歳~20歳頃に生えてきますが、個人差があり、もともと無い人もいます。 生え方によっては、お口のトラブルの原因になることが多い歯です。
・親知らずの特徴 一番奥に生えるため、歯ブラシの毛先が届きにくく汚れを取るのが困難で、虫歯や歯周病になりやすくなります。 また、斜めに生えたり横向きに生えたり、正常に生えないことが多く見られます。 正常に生えないことや、一番奥に生えることから、他の歯より抜歯が難しい場合があります。 斜めに生えてきた場合、歯と歯肉の間に隙間ができて、プラーク(歯垢)や食べかすがたまると、歯肉に炎症を起こし、腫れたり痛みが出てきます。 このような状態を「智歯周囲炎」といいます。 炎症がひどくなると口が開けにくくなったり、飲み込む時に痛みを伴ったりします。 治療としては、周囲を洗浄してきれいにします。腫れや痛みがひどい場合は、抗生物質や消炎剤を処方し、炎症が治まってから抜歯などの処置をします。
・親知らずの生え方とトラブル 親知らずは正常に生えないことが多く、生え方によっては様々なトラブルの原因になることがあります。 正常な生え方なら、特にトラブルが無い限り抜歯の必要がありません。
ブラッシングできれいに保ちましょう。 斜めや横向きにに生えている場合は、親知らずの手前の歯を圧迫し、汚れもたまりやすく、ブラッシングも困難です。 隣の歯との間に虫歯が発生しやすくなるので、抜歯の対象になる可能性が高くなります。
顎の中で横向きになったまま生えてこない状態のことを水平埋伏と言いますが、この場合、顎の中で隣の歯の根っこを刺激して、歯の根っこや、まわりの骨を溶かしてしまうことがあります。 このような場合は、抜歯することになります。
正常に生えて上下の歯で噛み合っている場合は抜歯の必要はありませんが、斜めや横向きに生えている場合は、今問題がなくても近い将来、歯肉の炎症や虫歯などの症状が予測されます。一度、歯科で相談すると良いでしょう。
親知らずが腫れて痛みがある場合も、歯科で受診しましょう。 一時的に症状が治まっても、体調が悪くなると悪化します。 腫れや痛みがあると抜歯がすぐに行えないので注意しましょう。
斜めに生えたり、生えている途中の親知らずをケアするには、歯ブラシの毛先をきちんと歯に届かせるようにして歯磨きをしましょう。
歯ブラシを斜め横から当て、小さく動かせたり、手前の歯の後ろ側は、部分清掃用の小さなヘッドの歯ブラシを使って磨くことをお進めします。 親知らずの抜歯と聞くと、何だか少し怖いですよね。
家でのブラッシングできれいに保ち、腫れや痛みが出たら早めに受診しましょう。
お知らせ
親知らず
河内長野の歯医者|うえむら歯科クリニック
日付: 2014年5月10日 カテゴリ:お知らせ, スタッフブログ